葬トレンド
2000年12月29日号

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20世紀もあとわずか。そこで今回は20世紀の葬儀を振り返ってみました。

20世紀を振り返って

20世紀の葬儀とそれまでの葬儀のもっとも大きな違いは何かといわれたら、20世紀になって高度化した科学技術が、葬儀にまで応用されることによって、葬儀が世界的にも大きく変化したことがあげられます。それは具体的には以下の2つです。

まず埋葬する場所まで遺体を担いだり馬車で運んでいた「野辺の送り」が、自動車の発達によって霊きゅう車で運ばれるようになり、野辺送りの道具やその作法の多くが消滅してしまいました。

次に火葬が普及したことがあげられます。これは火葬炉の発達により、火葬が土葬よりも衛生的である(特に伝染病による死者の処置)という考え方が普及したことがあります。また人口が増加して、埋葬する土地が年々不足しているという実情なども、火葬に移行したやむを得ない理由となっています。

以上の2つは、それ以前の時代にくらべると、葬儀が合理化されたということが出来ます。

 

では21世紀の葬儀はどうなるでしょう。

ITが国際的に普及していくことが予想されますので、その影響が葬儀に及ぶことは間違いありません。ただし現在のように 「アイテー、アイテー」などと騒がなくなっています。

もっとも葬儀は儀礼が中心ですので、その非合理的な部分が全部、合理的に置き換えられるということはありません。技術は内容(コンテンツ)が伴ってはじめて技術なのですから、葬儀に宗教的、地域的、あるいは個人的な特色を出したいという声が大きくなっても、そうしたニーズが実に簡単に実施できる世紀になると考えられます。



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