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1997年12月5日号

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「とむらい師たち」再考

 映画「とむらい師たち」は、野坂昭如原作、勝新太郎出演で1970年以前に制作された コメディーだが、今回見ていたら映画が25年以上前に作られたにもかかわらず、古く なっていないのに驚いた。一つは、葬儀で死者が大事にされないと言って、主人公の 勝が怒るのが中心モチーフであるが、葬儀がどんどん企業化し、葬儀の模様をテレビ で中継したり、葬儀会館を建てて儲ける場面があって、現代をずっと先取りしていた 。さらに「大阪万博」に併せて「葬儀博」をしようと計画し金集めに奔走するところ も愉快である。ちなみに来年大阪で「やすらぎ博」が予定されている。



墓はどこに行くのか

 最近、これまでの墓にこだわらない自由なデザインの墓が伸びているという。どうせ 自分の金を出すのだから、好きなデザインでというわけであるが、オリジナルのデザ インでは当然高くなる。そこで既成品で新しいデザインのものも注目される。遺族が 選択する場合には、どのみち火葬した遺骨を納めるだけだから、急いで購入すること もない。死んだあとにゆっくり考えようという立場もある。現代には、死んだ人の声 やメッセージを記録できるコンピュータ内臓の墓も登場している。墓は何を残すため のものだろう。

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