私の保険契約ファイル

[男性 50歳]

イラスト  仕事先や交通事故などで万一、重体や死亡した時にそなえて、家族にとって大切な書類の保管場所は、一定していなければならない。これは義母の死によって、味わされた経験である。
 預金通帳、証書と印鑑はもちろん、保険証券、登記簿の類は「重要」に類する。日常的に預貯金通帳と印鑑・家計簿は身近において管理し、保険証券や登記簿は頻繁に内容を確認するものでないため、小型金庫で眠り続けている。とりわけ「保険」の類がいざという時、あわてることが多いことを税理士事務所に勤務して実感した。そのため、僕は「保険契約ファイル」に次の二つの表を作成して添付(表紙に大型封筒を胴切りして貼付し、諸表が一目でわかるように措置している)保管している。
(1)必見メモ。契約した保険・年金の種類と名称、住所、担当課、電話番号を記載。
(2)保険契約管理表。契約内容の一覧表である。誰にいつ、いつまで、何を目的にといった内容が一目でわかる。
 僕の社会人生活スタートは農協である。農林年金に加入したが転住転職。会社員となった。厚生年金に加入である。経理職を専門とするならば、と税理士事務所へさらに転じた。が、いつまでも他人に雇われる身ではならない、と一定の期間を経て一人親方となった。国民年金の加入となった。国民年金に今までの年金すべてを引き継いでと、将来は心もとないから小規模共済に加入する。手作りの年金である。また国民共済や、外国系生保の掛け捨て保険に契約、万一に備えている。もちろん車に乗っているため関連の保険や共済もある。
 これらを一覧表にして保管すれば、いざという時の混乱はかなり軽減するはずである。事実、税理士事務所時代に、そのように顧客へ方向づけしてきた。だから、僕自身はさらに手を加えてわかりやすい表にしたのである。ドサッ、とまとめて保管したところで、見やすい分かりやすい状態でなければ、本来の意味をなさない。


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