日蓮宗の式次第

日蓮宗は日蓮(立正大師・1222〜1282)を開祖とし、主要経典は『法華経』です。
ご本尊は「法華経如来寿量品」で説かれている「久遠実成本師釈迦牟尼仏」です。
総本山は山梨の身延山久遠寺。日蓮宗の葬儀は『法華経』を信じ、「南無妙法蓮華経」の題目を受持する者は、必ず霊山浄土に行詣することができる」という日蓮聖人の教えをよりどころにしています。

一般の仏式葬儀式

次第一般に行われる仏式葬儀の場合、「読経」という部分でその宗派独自の経典読経、および作法が実施されます。式次第に「読経」部分の細目が記されない場合には、仏式に共通した式次第が使用されることがあります。

式次第(例1)

1.枕経

枕経は勧請に始まって、読経、偈を唱え回向します。納棺に先立っては「辞親偈」を唱えて剃髪、授戒します。

2.通夜式

(1)道場偈‥‥‥諸仏をお迎えし、礼拝します。 
(2)三宝礼‥‥‥仏法僧に礼拝します。
(3)勧請‥‥‥‥釈迦、菩薩、宗祖等をお迎えします。
(4)開経偈‥‥‥これから読む経典を讃えます。
(5)読経‥‥‥‥『妙法蓮華経方便品』を読みます。
(6)唱題
(7)回向

3.葬儀

(1)入場
(2)開式の辞
(3)総礼
(4)道場偈 
(5)三宝礼
(6)勧請
(7)開経偈 
(8)読経
(9)咒讃(しゅさん)‥‥‥‥‥‥‥諸仏を節をつけて讃えます。
(10)開棺‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥中啓(扇子)で棺を軽く打ちます。
(11)献茶(茶湯)・献供(霊膳) ‥‥茶・膳を供えます。 
(12)引導文
導師は前に出て、払子(ほっす)を振り、故人が霊山に行くことができることを述べて安心させ、法華経の功徳を讃えます。
(13)弔辞・弔電
(14)焼香(自我偈)
(15)祖訓‥‥‥‥宗祖の文章を読みます。 
(16)唱題‥‥‥‥「南無妙法蓮華経」の題目を十遍から百遍唱えます。
(17)宝塔偈‥‥‥法華経の功徳を讃えます。
(18)回向  法要の功徳を回らし、現世の安穏と死後良い所に生まれることを祈念します。(19)四誓・三帰 
(20)退場

式次第(例2)

1.葬儀式

(1)親族参列者着席 
(2)式衆入場
(3)開式の辞    
(4)読経開始
(5)引導文(嘆読文とする場合もあります)
(6)弔辞拝受
(7)弔電拝読
(8)焼香
(9)回向    
(10)導師退場
(11)葬儀委員長挨拶
(12)閉式の辞

2.告別式

(1)喪主挨拶
(2)閉式の辞/以上

 

Copyright (C) SEKISE, Inc.

[もどる] [ページの先頭]