仏壇の種類と名称

1.仏壇の種類

仏壇はその材質によって金仏壇、唐木仏壇、新仏壇に分けられます。金仏壇は西日本中心に、唐木仏壇は宗派を問わず関東地方で多く用いられます。

●金仏壇

金仏壇は、桧や杉の白木に漆を塗り、金箔を押したもの。室町時代に浄土真宗の蓮如上人が仏壇の安置を説き、極楽浄土の象徴として普及しました。

●唐木仏壇

東南アジアで産出される黒檀・紫檀をはじめ、けやき・桜・鉄刀木(たがやさん)・桑・ 桐などの高級木を用いた仏壇。唐木は木目が美しく、風格のある素材として知られている。

●新仏壇

プラスチックなどの新素材を用いた仏壇。最近ではマンションや洋風住宅に合わせた近代 的な仏壇も販売されている。

●金仏壇 ●唐木仏壇 ●上置仏壇

2.仏壇の名称


3.仏具の役割と言われ

●茶湯器

茶や湯または水を入れる容器。水は生命の根源であり、あらゆる生物を生かす「布施」の行にあたります。(浄土真宗では茶・水を供えません)

●燭台

一般的に燈明は2つで、対に飾ります。2本のローソクは暗黒の世界を慈悲の光で照らし、煩悩の闇を智慧の燈明で抜け、お釈迦さまの教え「法を燈とせよ、自らを燈とせよ」の2燈を表しています。

●花立て

花は風雪に耐え、人目のつかないところでも美しく花を咲かせ、実を結びます。六波羅密の「忍辱」の行にあたります。

●香炉

焼香のとき香を焚く器。焼香は六波羅密「精進」の行に相当する供養で、煩悩や執着を離れ、人のために働く仏道精進を誓うものです。

●仏飯器

ご飯を仏さまに伝える容器。お釈迦さま葉5年間の断食の苦行やめ村娘(スジャーターの捧げる乳粥をすすって体調を整えた後、深い禅定に入りました。飯食(ぼんじき)との食事のことで、「禅定」の行と同じとされ、報恩感謝の表れとされています。

●高杯

お菓子や果物などを供える器。三角に折った半紙の上に、季節ごとの初物を仏に供え、豊 かな実りに感謝しましょう。

●リン

お勤めのはじめやお経の区切りに打つもの。普通は二つ打ち鳴らすことになっています。はじめは軽く打ちますが、これは仏への慈悲をねがうものです。二つ目はやや強く打ちますが、自分自信の信仰と私への帰依の誓い、仏の心を一つにすると言われています。

●木魚

お経の調子を調えるために使います。魚は夜も目を開けているところから、怠惰や惰眠を覚えますという意味もあります。

●打敷

仏前に飾られる敷物です法事やお盆、お彼岸、お祝いごとなどに用います。

●その他

このほか、香を入れる香合、線香差し、常花、灯篭、経机などがあります。

 

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